今回紹介するのは、オザキアキラ さんの【うちの弟どもがすみません】既刊・12巻です。
最近はやりの「親の再婚」「義姉弟」モノです。
ただし王道パターンと侮るなかれ!
コメディ色が強くて、他の類似作品とは一味違います。
最初は恋愛よりも家族愛・兄弟愛の方が強く描かれているところがこの作品の魅力。
まったくドロドロしてないので爽やかな気持ちで読めます。
爽やかな家族愛モノが好きで、笑える作品を探してる人にオススメです。
ネタバレを含みますのでご了承ください。
【うちの弟どもがすみません】のあらすじ
高校1年が終わる春休み、母親の再婚で糸(いと)に4人の弟ができました。
長男・源(げん)は、無愛想だけれど家族思い、糸とは誕生日が1日違い。
次男・洛(らく)は、頭が良くてしっかり者、糸と源のことを面白がっている。
三男・柊(しゅう)は、人見知りで家族にも姿を見せない。
四男・類(るい)は、人懐っこくて感情表現が豊か。
糸 は、姉として受け入れてもらえるよう一生懸命がんばるものの、何をやっても 源 に舌打ちされ
「余計なことはするな」
と突き放されてしまう。
ショックで落ち込む 糸 だけど、源 が素直になれない不器用さんなだけで、気遣いからの発言だった。
新しい家族が仲良くなり始めたころ、父の転勤が決まり、しばらくの間、姉弟5人だけで生活することに。
【うちの弟どもがすみません】の主な登場人物
成田 糸(なりた いと)
旧姓・蓮井
高校1年も終わる頃、母親の再婚で田舎から引っ越してきた。
家事全般が得意。
洛 いわく、天然タラシ系。
誰とでも仲良くなれるコミュ力オバケ。
頼れるお姉ちゃんを目指すが・・・
成田 源(なりた げん)
長男・高2
糸 より誕生日が1日遅い。
素直になれない不器用さんに加えて天然要素がちょっと入ってる。
クラスの女子からは「推し」扱いされていて、「直接関わるよりも、壁になって見守りたいタイプ」
成田 洛(なりた らく)
次男・高1(源 と 糸 と同じ学校)
冷静沈着で頭が良い。
少し腹黒で、源 をからかっては楽しんでいる。
成田 柊(なりた しゅう)
三男・中3
極度の人見知り
家族とも顔をあわせず引きこもり中
成田 類(なりた るい)
四男・小3
人懐っこくて甘え上手
女の子の友達が多い
【うちの弟どもがすみません】の魅力
- 弟くんがみんなカワイイ
- クラスメイトのキャラがイイ
- 兄弟愛が尊い
- 長子あるある
弟くんがみんなカワイイ
弟くん4人とも、みんなそれぞれ違った魅力があってカワイイです。
長男・源 はツンデレ、次男・洛 はちょっぴり腹黒。
三男の柊 は、引きこもりで最初は姿を現さないんだけど、3巻でスポットが当たります。
私の予想とは全然違った容姿で意表を突かれたのですが、皆さんの想像はどんな人物像ですか?
末っ子・類 は小学生だけど甘え上手で優しくて将来有望株!
スケコマシの素質ありまくり!(笑)
よくある「義姉弟・逆ハーレム漫画」だと、弟たちが義姉を取り合って、みたいな展開が王道パターンだと思うのだけど、この漫画は長男・源 だけが恋愛対象なのが他の類似作品と違ってイイなぁって思いました。
あぁ!恋愛シミュレーションゲームだったら、全員攻略したい!
クラスメイトのキャラがイイ
糸 が 源 の姉だと知ったクラスメイトが 糸 に群がったとき
「これは、糸 がいじめられるパターンなのでは・・・?」
って思ったのですが、とんだ思い違いでした。
確かに 源 はクラスの人気者なのですが、「直接関わるよりも、壁になって見守りたいタイプ」の人気者だったのです。
「推し(源)がけなげで今日も尊い~!」
って言われたり、彼女ができたかもとウワサになったときは
「いきなり公式から電撃発表とかされたら・・・」
源 がケガをしたときは
「推しが弱って世話されてる姿とか超貴重~♡」
「不服そうな顔~尊い~♡」
源 と 洛 が会話をすれば
「女子が好きそうなのが始まったぞ~」
と言って録画する 源 の友達。
源 と 糸 の会話を微笑ましく見守るクラスメイト。
なんて平和な世界!!
兄弟愛が尊い
4兄弟それぞれがそれぞれをちゃんと尊重してて、仲が良くてホントに尊いです。
叱ったら褒めるとか、一緒に勉強したり、買い物したりホントにアヤシイくらい仲良しです(笑)
誰かが問題を起こしては誰かがフォローする。
仲良し兄弟モノは読んでてニヨニヨしてしまうので良いですねぇ。
長子あるある
弟・妹がいるひとなら、糸 と 源 の気持ちがわかるはず。
しっかりしなきゃって思うし、甘えかたも頼りかたもわからないのですよね。
糸 の弟たちへの接し方も、源 の 糸 への接し方も、優しさから来てるのに不器用ですれ違ってしまうのは、長子ならではじゃないでしょうか。
【うちの弟どもがすみません】の感想
「親が再婚・義姉弟」モノで、子供だけで生活するパターン、最近はやりですね。
でも、逆ハーレムものなのに恋愛対象が一人なのは、珍しいんじゃないかなって思う。
糸 と 源 の距離が少しずつ縮まっていく姿が、2人の私生活を覗き見しているようでキュンドキしちゃいます。
自分も姉弟に加わったような、はたまたクラスメイトの一員になったような、そんな気持ちで読んでしまうマンガです。
最初は「ありがちなパターンだからどうかな?」って思ったのですが、話のテンポも良く、キャラもみんな魅力的なので、すいすいと読み進められていつの間にかどっぷり浸かっちゃってました。
オモシロくなってきたなって私が感じたのは、話が動き始める3巻の10話からかな。
糸 と 柊 がお近づきになるシーンです。
なんとも現代的といいますか、新しい手法でイイですね。
さらに4巻では文化祭に始まり、新しい登場情人物も出てきて人波乱。
爽やかな家族愛モノが好きで、笑える作品を探してる人にオススメです。
【うちの弟どもがすみません】が映画化
2024年12月に【うちの弟どもがすみません】が、実写映画化されます。
成田 糸 を 畑 芽育さん、成田 源 を 作間 龍斗さん、成田 洛 を 那須 雄登 さんが演じます。
漫画と映画の違いを確認したり、漫画を読んで感動したシーンが、映画ではどう表現されているのか、映画で気になったシーンを、漫画でじっくり反芻してみたり。
漫画と映画のどちらも楽しむことで、改めて作品の良さを実感することができます。
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